というわけで、秋の銀河として名高いM31とM33を撮ってきました。
ところが
そもそも私の使っている ポータブル赤道儀 ナノトラッカーに望遠レンズを載せること自体が無謀です。
極軸も大雑把にしか合わせられないので、追尾できる時間はごくわずかです。
その上、カメラ用三脚を架台に使っていますので、ぐらぐらです。そこで幾つかの工夫をしています。全て一般的な方法ですが、一応。
1.極軸合わせ
ナノトラッカーは高速回転させることができます。
その機能を使えば、極軸を正確に合わせることができるようです。
1)大雑把に極軸を合わせる
2)カメラを北極星に向ける(北極星が視界に入るように)
3)ナノトラッカーを高速回転させる(コントローラー右側のスイッチを3回オンオフさせる)
4)10秒以上北極星を写す
これで、極軸を中心に回転する星々の写真が撮れました。
北極星が動いていなければ、極軸が北極星を向いているということになります。
あっていなければ、三脚を操作してナノトラッカーの向きを変えます。
カメラを間違って動かさないようにしてください。これを繰り返して行くわけです。
あっていなければ、三脚を操作してナノトラッカーの向きを変えます。
カメラを間違って動かさないようにしてください。これを繰り返して行くわけです。
実際にはピタリと一致させれば良いわけではないので難しいですが、私はこの次の工夫も同時に実施しているので、その程度でなんとかなります。
2.合成
焦点距離にもよりますが、ナノトラッカーで負担なく追尾できるのは大体1分くらいです。
足りないですね。
と言うわけで複数の画像を合成するのが一般的です。
同じ被写体をオートレリーズを使って10ー100枚くらい撮ります。
専用のソフトを使って合成すると、
1分x10〜100=10〜100分 の露出時間になると言うことです。
私はDeepSkyStackerを使わせていただいています。
3.実写
天体:M31
カメラ:OM-D EM-5
レンズ:Contax sonnar 180mm f2.8
総露出時間:1分x9=9分
絞りf2.8
天体:M33
カメラ:OM-D EM-5
レンズ:Contax sonnar 180mm f2.8
総露出時間:1分x13=13分
絞りf2.8
天体:M45
カメラ:OM-D EM-5
レンズ:Contax sonnar 180mm f2.8
総露出時間:40秒x4=160秒
絞りf4.0
適宜トリミングしています。
街の灯りが入り込んでしまったためです。
撮影場所は静岡県熱海市。ISOは全て1600でした。
まだまだ失敗写真の域を出ていませんでした。
星がでっかくなっちゃっているのは追尾不良と、フォーカスがあっていないためです。
レンズの特性か、かなり大きなハロが出ます。外し忘れた保護フィルターのせいかもしれません。
まあともかくナノトラッカーを使ってお気軽天体撮影ができるということは言えたと思います。
一番の敵は風と寒さでしょうか。