2015年8月9日日曜日

TCON-17x天体特性評価

1.はじめに
私の持っている最も高性能なレンズはE.ZUIKO DIGITAL 75mm F1.8です。しかし、焦点距離が短く、星雲撮影には使えないのを残念に思っていました。
そこで!テレコンバージョンレンズTCON-17xを購入しました。レンズF値を変えずに焦点距離を1.7倍に伸ばせるときたら、買うしかありません!
TCON-17xがどれくらい使えるか、SkyAdventure(スカイメモS)のテストもかねて評価を行いました。


2.器材
器材
OM-D E-M5
E.ZUIKO DIGITAL 75mm F1.8
TCON-17x
SkyAdventure
ネオカルマーニュ545
352RC
メーカー
OLYMPUS
OLYMPUS
OLYMPUS
Sky Watcher
VELBON
MANFROTTO
概要
メインのミラーレス
最高級(私の持っているなかで)レンズ
今回の評価対象
スカイメモSのOEM元
メインのカーボン三脚。ストーンバッグを使わないと揺れます。
中古で手に入れた、ジャンク雲台。素晴らしい固定性です。
リンク
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3.評価結果
まずは、画角の違いから。


とその前に。
TCON-17x55mmのフィルターねじにはめ込みます。
ZUIKO75mmのフィルター径は58mm
→口径への影響はたった3mm
→F値をほとんど変えないぜ!ヤッホー!!

と思っていましたが、いざ買ってみると、、、、


当たり前といえば当たり前ですが、レンズ径はフィルター系よりもずっと小さいのです、、、どれほどの換算F値になるか、、、、

さて気を取り直して夏の風物詩(?)こと座のM57を撮影してみました!
E.ZUIKO 75mmではこんな風に映ります。

拡大したものがこちら









左:TCON-17xなし  右:TCON-17x







めっちゃ流れてる、、、、、、赤道儀の使い方がよくわかっていないのが原因です。
結構回転ムラもあるようで、もう少しエージングしないといけなそうですね、。。

 空の状態もあまり良くなく、良い比較ができたとは言えませんが、分解能は向上しているといってよいでしょう!
周辺部の像をみても検討していると思いますが、どうでしょうか。



そんなわけで、天の川各所を撮影してみました。

アンタレス付近
60秒 f1.8 ISO
低くなりすぎました。沼津の明かりが盛大に写っています。




M8,M20
120秒 f1.8 ISO1600




M16,M17
120秒 f1.8 ISO1600


スタークラウド領域
120秒 f1.8 ISO1600


おまけ




いて座付近
zuiko digital 14-54
300秒

4.感想
まず、スカイメモSから
・極軸望遠鏡があるので、極軸合わせが簡単です。ただし、極望の倍率が若干低く感じます。
・アンバランスなセッティングをしたり、レンズ交換のためにカメラを抑えたりすると、オーバーロードのエラーが起きて、本体のランプが点滅します。すると、モーターが止まってしまうので気がつかないと追尾なし写真になってしまいます。自動復帰してほしい
・過積載の判定がシビアですぐに止まります。ナノトラッカーよりも重さに敏感な気がしますね。バランスウエイト必須と思います。
・最大5分までは広角レンズ(35mmフィルム換算28mm相当)で追尾できました。

TCON-17x
・f値は小さくなります
・75mmはf1.8なので、気にせず行けます。
・結論としてはE.zuiko digital 75mmとあわせて星雲撮影用に使えるレンズと言えると思います。
実売1万円以下でお得でした。



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