【コンタックスとは】
旧コンタックスマウントはCONTAX(ドイツ)のレンジファインダーに使用されていたマウントです。
京セラの一眼レフのものとは異なります。
レンジファインダー用レンズは小型であるため、マイクロフォーサーズをはじめとするミラーレスカメラに付けるととてもかっこよいです。
ライカのレンズなどは映りもよく大変な人気ですね。
そのライカと人気を二分するレンジファインダーにツァイスイコン社のコンタックスが挙げられます。
コンタックス用レンズは言わずと知れたツァイス製でゾナー5cmをはじめとする、名玉でいっぱいです。
ところが、コンタックスのレンズはとても高価です。ゾナーも中古は二万円はくだらない感じです。
とても手が出せないでいますが、これまた幸いなことに、旧ロシア製のコピーがあるのです。
うまくいけば2000円くらいで買えるこれらのコピーレンズは本家ツァイスにひけをとらない(個体もある)性能ですよ。
私もジュピター8を一つ持っていて、いつかOM-Dで使いたいと思っていました。
【マウントアダプターについて】
異なる規格のレンズをカメラ、特にミラーレスに機械に付けられるとあって、人気のマウントアダプター。
フィルム時代のレンズは性能のわりに安価なところが魅力ですね。
今回の旧コンタックスマウントにもうってつけなのですが、旧コンタックスレンズはヘリコイド(フォーカスを調整するネジ構造)を内蔵していません。
そのため、マウントアダプターは、ヘリコイドを備えていなければならず、ひじょーーーに高価です。
あきらめていたのですが
今回のふとしたことで3Dプリンターをつかえることになったので設計して作ってみました。
材
器材
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OM-D E-M5
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ULTIMAKER2
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ABSフィラメント
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ジュピター8
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メーカー
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OLYMPUS
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BRULE(日本代理店)
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eSUN
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キエフ(?)
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概要
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メインのミラーレス
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最小積層ピッチ40μmの高性能3Dプリンター。
とはいえ、40μmではなかなか造形しない。 |
安いけど均質で造形ミスが起きにくい。
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素晴らしい写りと、異常な安さ。カメラ本体は考えられないほど雑な作りですが。
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リンク
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3.作製
【設計】
まずはCADでデザインを決めます。マイクロフォーサーズのフランジバックは19.3ミリ、旧コンタックスは31.75らしいのでだいたい11ミリくらいの間に収めます。マウントのヘリコイド本体を見ると、3条ネジになっていますが、ちゃんとはまるか不安だったので今回は二条ネジで作ります。
積層ピッチは150ミクロン、
出力にかかった時間は
レンズ側の部品:40分
延長筒:60分
カメラ側の部品:2時間
です。
【出来上がりの図】
ついでに延長筒も作ってみました。
レンズを固定するところは結構難しかったので、簡素化しました。
何回も着脱するとこわれちゃいますが、私の持っているレンズは一本だけなので良しとしましたよ。
OMーDにつけたところ。
結構様になります。
4.試写結果
いつものようにレインボーデッキ(熱海)から熱海城を撮りました。
こんな画角
上からf2.0 5.6 8.0 16です。
開放ではかなり甘いのと、フレア気味です。これはマウントアダプターの内面処理の問題かもしれません。5.6まで絞るとかなり良いですね。それ以降はあまり変わらず。でしょうか。
【自由作例】
解像度はさすがです。
マクロとしての性能はよくわかりませんが、背景が素直な印象です。
5.結論
OMーD EーM5とジュピター8の相性は良さそうです。
3Dプリンターをお持ちの方はトライしてみてはいかがでしょうか。
なお、今回設計したデータは、私が使ったプリンター用に公差等を設定してあります。
他のプリンターでうまくいかなかったらごめんなさい。